「君が僕らを悪魔と呼んだ頃」1~10巻まで読んだ感想


まだ未完なので、最終的な判断はできませんが、ちょっと長すぎたかな、と思いました。
どういう作品か、ネタバレにならない程度に書くと…

主人公「斎藤悠介」はどこにでもいるような高校生。中学生以前の記憶がまったくないという点を除いては…。

という、主人公が記憶を喪失している話で、そこだけ見たら比較的よくある話なのですが、物話が進むにつれ主人公の過去を知る人物が出てくると、主人公は中学生時代、身の毛もよだつような極悪人だったことが判明し、そこからどんどんハードな内容に。

主人公は過去にどんなことをしていたのか、なぜ記憶喪失になってしまったのか…。

そういったことが徐々に明らかになっていくのですが…記憶を取り戻すまでの高校生時代までは良かったです。

そしたら急に10年後になって新たな物語が展開していって、どうなるんだ? と思いながら読み進んで行ったのですが、正直蛇足感が強かったです😱

後半も謎がすごく多いので、面白いといえば面白いのですが、ちょっと展開に無理があって…😅

これは連載マンガの宿命というか、特に少年マンガはそういう傾向が強いように思います。

例えば「北斗の拳」は言わずと知れた名作ですが、ケンシロウとラオウが戦うまでと、それ以降では、あきらかに後半は失速している感が強いです。

あと、私が大好きな押見修造の「悪の華」という作品、実写映画化もされた作品ですが、前半はすごく良かったのに、後半ヒロインが交代してからは…微妙でした。

悪の華もそうだったのですが、学生を主人公にした作品、特に高校生が主人公の作品は、高校生まではいいけど、その後のストーリーが急につまらなくなるケースが多いように思います。

なぜだろう? と考えてみると、高校生くらいまでだと行動範囲が限られた中で物語が進むので、その中で面白い内容にしよう、と作者はがんばりますが、社会に出ると行動範囲や人間関係が広がりすぎて、面白さが薄まってしまうんじゃないかと思います。

まあ、勝手な感想ですが。

「君が僕らを悪魔と呼んだ頃」は万人におすすめできる作品ではありませんが、ちょっとでも興味があったら読んでみてほしいと思います😃



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