藤子不二雄A先生が死去

A先生と言えば「怪物くん」や「忍者ハットリくん」、「プロゴルファー猿」が有名ですが、私は

ブラック商会変奇郎

魔太郎がくる!!

が好きでした。

変奇郎はかなり変わった作品で、悪いことをしている人に対して、バラされたくなかったらお金を払え、と請求書を送り付けるというものなのですが、単なる脅迫とか、無茶苦茶な金額を要求するのではなく、請求書の金額が10万円とかあまり高くない金額だったり、勧善懲悪ではないリアルな人間ドラマが描かれているなど、後の「笑ゥせぇるすまん」にも通じる要素のある作品でした。

魔太郎はいじめられっ子がいじめてくる相手に復讐するという、今ではわりとあるストーリーなのですが、そこまで陰湿な内容ではなく、魔術(？)？で復讐するというお話でした。

藤子・F・不二雄先生がドラえもんに代表されるように万人受けする作品が多いのに対して、A先生は人の弱さやネガティブな部分に目を向けた作品が多く、子供の頃は苦手意識がありました。

今読むと、そこまで怖くないと思うのは、自分が成長した証拠なのかもしれません。