オラクルさんといっしょ 第7話 スピリチュアルなんかいらない!?

占い師やヒーラー、セラピストといった人たちは人を癒す、悩める人たちを正しい方向に導く、というのが仕事ですが、そういう世界に入ったきっかけは、大体が「自分自身が悩める存在だった」のではないかと思います。

そもそも基本的に楽天的で前向きな人は、最初から悩まないし、悩みが多い人の心理を理解できないと思います。

悩みが多い→なんとかしたい→解決方法を学ぶ→自分が癒される→ほかの悩める人を助けたい→そういう仕事に就く

私自身がそうでした。
それ自体はとても素晴らしいことですが、何せもともと悩みが多かっただけに、今でも簡単に落ち込んだり悩んだりしてしまいます。
ふだんはほかの人に対して、前向きになれるようアドバイスしているのに、自分が落ち込むと、自分で自分を癒さないといけないため、大変です。
ガソリンがなくなって動かなくなった車を、自分で押してスタンドまで運ぶようなもので、それはもう大変です。

そんなとき始まるのが「自己否定」です。
思考が現実になるという「引き寄せの法則」をふだんから意識していますが、調子のいいときは、前向きな考えをして、自分の願いが現実になり、やっぱり引き寄せの法則はあるんだ、と思うのですが、一度ネガティブモードになると、「どうせうまくいかない」「このままじゃダメだ」と、不安な考えばかり押し寄せて、悪い意味での引き寄せをして、より悪い方向に行く、というネガティブスパイラルになりがちです。

いくらがんばっても、前向きな気持ちを維持できないなら、スピリチュアルな教えとか、考えなんて結局意味ないんじゃ? 
そう思って、オラクルさんに質問をなげかけてみました。

神 天光
「引き寄せの法則、法則っていうけど、大きなことは何も実現してないじゃん。もう占い師なんかやめる!」

オラクルさん
「そうね。そういうなら仕方ないよね。やめてもいいよ。今のあなたの願いはやめたい、なんだから、それを必現する手伝いをするのが私たちの役目だし」

神 天光
「やめることが目的になっていると!?」

オラクルさん
「だってそうじゃない。今が辛いから、不安だから、ここじゃない場所にいきたい、そこならのんびりできるはず、そう言っているのよ、あなたは」

神 天光
「いや、やめたいわけじゃなくて、今の苦しい状況をなんとかしたいだけなんだけど…」

オラクルさん
「だったら、やめたい、ではなく、今の状況をよくしたいです、と言わなきゃ。思考が現実になる、と常々言っているんだから、ネガティブな思考が浮かんだからといって、それをそのまま口にするんじゃなくて、それをポジティブな方向に変えるにはどうしたらいいか考えないと」

神 天光
「…………」

オラクルさん
「あなたは、自分が辛いですアピールをして、そうだね、大変だね、と同情してほしいの? そうじゃないでしょ? その気持ちをポジティブな方にもっていきたいんでしょ?
 思考というエネルギーそのものは、それ自体が意思を持っているわけじゃなくて、自分がどういう方向に動かすかで、ポジティブにもネガティブにもなるの。動かすのは自分なんだから、ポジティブな方に動かせばいいだけだよ」

神 天光
「ポジティブな方に動かす…思考は生まれた時点で、ネガティブだったりポジティブな形をもって生まれると思っていたけど、そうじゃないんだ」

オラクルさん
「そう。思考そのものは真っ白なの。それに色を塗るのは自分。自分で暗い色を塗って、いやな気分になってもいいの。それを変えたかったら、明るい色に塗り直せばいいだけなんだから。大事なのは、やり直しがきかない、方向転換ができない、と考えてしまう自分自身のエゴに操られないことよ。自分の意志で変えられることを忘れないで」

神 天光
「だから、常にうまくいくと考える。根拠のない自信を持て、というんだ…」

オラクルさん
「そうよ。どんなに不安でも、うまくいく、自分に必要なものは与えられる、と呪文のように考え続ける、ハッピーな未来の自分をイメージする、それができればいいの。そのことを忘れないで」

神 天光
「うん。いつのまにか自分で勝手にネガティブな方に気持ちを持って行っていたことに気づいたよ。そのことに気づいただけで楽になった。一度気持ちが楽になると、こんなに心が軽くなるとは…」

オラクルさん
「もう大丈夫みたいね。じゃあ、今日の授業はここまで!」

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