伝説の樹の下で

その樹の下で告白をして結ばれたカップルは永遠に幸せになれるという…そんな伝説がある樹が某高校の校庭にありました。
舞台は現在…今日も一組のカップルが誕生したようです。
…時は遡ること、昭和初期。
高校は現在と同じ場所にありましたが、建物は木造で、学生たちの装いや雰囲気も現在とは違って、ずいぶん朴訥としています。
それでも伝説の樹は現在と同じように存在していて、何やら恥ずかしそうに手紙を渡している男女の姿が…
さらに時代は遡り、江戸時代あたりでしょうか? 
何もない原っぱの中に伝説の樹が見えます。 数百年も前から、伝説の樹は存在し、やはり同じように、そこで誕生したカップルは永遠に幸せになる、という言い伝えがあるようです。
またまた時代は遡って…大きな屋敷の裏庭に伝説の樹が見えます。
そこに十二単を着た女性の姿があります。
ひょっとして平安時代? そこにあらわれた男性。
女性の前で和歌を詠んでいます。
君がため
春の野に出でて
若菜摘む
我が衣手に
雪は降りつつ
これは…百人一首  15番 光孝天皇の歌ですね。
平安時代から伝説の樹の言い伝えはあったようです。
そして、今から100年後の未来…やはりどこかの誰かが、伝説の樹の下で告白をしているようです。
時代は変わっても、人の気持ちは変わらないものですね…。

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